2025年のノーベル化学賞を受賞し、世界から注目を集めている京都大学特別教授の北川進(きたがわ すすむ)さん。
おめでとうございます!!
北川進(きたがわ すすむ)さんは京都大学の理事・副学長も務めるなど、日本を代表する科学者として知られています。
また、これまでに多くの研究を通じて、新しい化学素材の発見や応用に貢献してきました。
ここではそんな北川進(きたがわ すすむ)さんの経歴について知りたい!気になる!を紹介していきたいと思います。
北川進のプロフィール!年齢や学歴も!
北川進(きたがわ すすむ)さんが2025年のノーベル化学賞を受賞し注目を集めています!

画像引用元:https://www.icems.kyoto-u.ac.jp/news/9063/
北川進のプロフィール
名前 / 北川進(きたがわ すすむ)
生年月日 / 1951年7月4日
出身 / 京都市下京区
年齢 / 2025年10月 現在74歳
大学 / 京都大学
研究分野 / 高分子化学
職業 / 無機化学者、工学博士、京都大学物質-細胞統合システム拠点拠点長、特別教授
受賞理由は、金属と有機分子を組み合わせて「ガスを吸着・分離できる新素材」を生み出した功績によるもの。とくに二酸化炭素(CO₂)を自在に分離・貯蔵できる“金属有機構造体(MOF)”の開発は、地球温暖化対策にもつながる画期的な研究です。
北川教授は日本の無機化学分野を代表する科学者で、40年以上にわたって基礎から応用まで幅広い研究を続けてきました。
今回のノーベル賞は、彼の地道な研究の積み重ねが国際的に認められた証といえるでしょう。

おめでとうございます!!
北川進の学歴と経歴まとめ
北川進さんは1951年7月4日生まれの74歳(2025年現在)。出身地は京都府京都市下京区で、幼いころから理科や化学に強い興味を持っていたそうです。


画像引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC245KR0U1A920C2000000/
高校は京都市立塔南高等学校(現:京都市立開建高等学校)を卒業後、地元の京都大学 工学部 石油化学科に進学。1974年に卒業後は、京都大学大学院 工学研究科で博士課程を修了し、1979年に工学博士号を取得しました。
北川進さんのその後の経歴をまとめると次の通りです
年 | 所属・役職 |
---|---|
1979年 | 近畿大学 理工学部 助手として研究を開始 |
1983年 | 同大学 講師に就任 |
1988年 | 同大学 助教授に昇進 |
1992年 | 東京都立大学 理学部 教授に就任 |
1998年 | 京都大学 大学院 工学研究科 教授(合成・生物化学専攻) |
2007年 | 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)副拠点長 |
2013年 | iCeMS 拠点長 |
2017年 | 京都大学 特別教授に就任 |
2024年 | 理事・副学長(研究推進担当)を兼任 |
大学助手からスタートし、研究と教育の両輪で活躍を続けてきた北川教授。
とくに京都大学では、学際的な研究を推進する中心人物として、後進の育成にも力を入れてきました。



立派な経歴すぎる!
かっこいい〜
北川進さんの学歴についてはこちらです↓


CO₂を操る?革新的な「多孔性材料」の研究とは?
北川教授の研究テーマの中心は、「多孔性配位高分子(PCP)」や「金属有機構造体(MOF)」と呼ばれる新素材です。


画像引用元:https://www.icems.kyoto-u.ac.jp/people/883/
これは、金属イオンと有機分子を組み合わせて“無数のナノレベルの穴(孔)”を持つ物質を作るというもの。
この『穴』の部分がまるでスポンジのようにガスを吸着し、CO₂や水素などを効率的に取り込んだり分離したりできるというのが特徴です。
しかも、構造を変えることで吸着対象を選べるため、「CO₂だけを取り出す」「水素だけを貯める」などの制御が可能になります。
この技術は、
- 二酸化炭素の削減・再利用
- 燃料電池用水素の貯蔵
- 空気清浄や化学反応の触媒設計
といった分野で応用が期待されており、まさに「CO₂を自在に操る無機化学者」という表現がぴったりです。
こうした発想のもと、北川教授は1990年代からMOF研究をリードし、アメリカのオマー・ヤギー氏、オーストラリアのリチャード・ロブソン氏らとともに、この分野の世界的発展に大きく貢献してきました。
北川進のこれまでの受賞歴とノーベル賞受賞!
北川進教授は、これまでも国内外で数多くの賞を受賞しています。


画像引用元:https://www.nikkei-science.com/201303_008.html
主な賞はこちらです↓
- 日本化学会学術賞(2002年)
- 日本錯体化学会賞(2007年)
- 日本化学会賞(2009年)
- フンボルト賞(2009年)
- 紫綬褒章(2011年)
- 英国王立化学会 De Gennes Prize(2013年)
- 江崎玲於奈賞(2013年)
- 日本学士院賞(2016年)
- ソルベイ「未来のための化学賞」(2017年)
- フランス化学会グランプリ(2019年)
そして2025年、ついに「金属有機構造体の開発と応用」により、ノーベル化学賞を受賞。
この受賞は、「気体を自在に操る物質設計」という新しい概念を確立したことが高く評価された結果です。
スウェーデン王立科学アカデミーは発表の中で、
「北川氏らは、金属と有機分子を結びつけることで、内部に広い空洞を持つ安定した構造体をつくり、分子を自在に出し入れできる新たな素材の設計を可能にした」とコメントしています。
北川教授はインタビューで「自然界の分子の動きを人工的に再現することに挑戦してきた」と語っており、その言葉には科学者としての信念が感じられますね。
まとめ 北川進はCO₂の未来を変える無機化学者!
さて今回は北川進さんの経歴についてご紹介しました。
北川進教授は、京都出身の研究者として、日本の化学界を世界レベルへと押し上げた第一人者です。
CO₂などの気体を分子レベルで制御するという発想は、脱炭素社会へのカギにもなる重要な研究です。
若い頃から「見えない分子の世界を自在に操りたい」と語っていた北川教授。
その夢は、今や地球規模の課題解決に直結する現実の科学技術となりました。
今後も、彼の研究が環境・エネルギー・材料科学をつなぐ希望の架け橋として進化していくことが期待されます。
74歳となった今もなお、北川教授は新しい挑戦を続ける!そんな姿勢こそ、多くの人に勇気を与えてくれますね。
最後までご覧いただきありがとうございました
それでは!またお会いしましょう!






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