歌舞伎界を代表する名優・中村梅玉(なかむらばいぎょく)さん。
重厚な演技と気品あるたたずまいで、多くのファンを魅了していますよね。
中村梅玉さんには実子の息子はいませんが、養子に中村莟玉(かんぎょく)さんを迎えています。
歌舞伎の世界って、血縁だけではなく芸を受け継ぐ関係性がとても深いですよね。梅玉さんと莟玉さんの関係も、その象徴のように感じます。
今回は、中村梅玉さんの家族構成や実子の有無、そして養子である中村莟玉(かんぎょく)さんとの関係についてご紹介したいと思います。
中村梅玉のプロフィール!年齢や経歴も!
中村梅玉さんは1946年8月6日生まれ、東京都出身の歌舞伎俳優です。

画像引用元:https://www.oricon.co.jp/
中村梅玉のプロフィール
名前 / 中村梅玉(なかむらばいぎょく) 本名:河村 順之(かわむら のぶゆき)
生年月日 / 1946年8月2日
年齢 / 2025年11月 現在79歳
出身 / 神奈川県
学歴 / 青山学院高等部中退
職業 / 歌舞伎役者
屋号 / 高砂屋
定紋 / 祇園守(ぎおんもり)、替紋は祇園銀杏(ぎおんいちょう
妻 / 武者小路有紀子さん
兄弟 / 二代目 中村魁春さん
称号 / 人間国宝、日本芸術院会員、伝統歌舞伎保存会会員
中村梅玉さんは、幼いころから歌舞伎の世界で育ち、1955年に二代目加賀屋福之助として初舞台を踏みました。
その後、1968年に八代目中村福助を襲名、1973年には四代目中村梅玉を襲名し、名門「高砂屋」の名跡を継ぎます。
立役を主とし、古典作品では気品ある所作と繊細な感情表現に定評があります。
「仮名手本忠臣蔵」や「菅原伝授手習鑑」などの名作で見せる演技は、多くの観客を魅了し続けています。
また、後進の育成にも熱心で、若手俳優に対しても丁寧に指導を行う姿が印象的です。
長年にわたり第一線で活躍し続ける姿はまさに本物の職人。
柔らかさの中に凛とした強さがある演技は、まさに梅玉さんの人柄そのものではないでしょうか。
中村梅玉の実子と家族構成は?
中村梅玉さんには、実子はいません。

画像引用元:https://meikandb.kabuki.ne.jp/actor/240/
また、中村梅玉さんには、長女・河村なぎささんというお子さんがいらっしゃいます。
長女川村なぎささんの情報は一般公開はされていません。
奥様は武者小路実篤の親族である武者小路有紀子さんで、由緒ある家庭を築かれています。
ただし、息子(男子の実子)はおらず、後継ぎはいないため、芸を継ぐ存在として養子を迎えられました。
なぎささんは一般の方で、表舞台に立つことはほとんどありませんが、家族として梅玉さんを支えているそうです。
表に出ない家族の支えこそが、長年の舞台人生を支えてきたのだろうと感じます。温かい家庭があってこその芸ですね。
ちなみに、兄弟には二代目中村魁春さんがおり、歌舞伎界での家族のつながりも大切にされています。

画像引用元:https://hochi.news/articles/20230211-OHT1T51270.html
画像は中村梅玉の弟・二代目中村魁春(なかむら かいしゅん)さん
血縁の有無にかかわらず、家と芸を守るための選択があるのが歌舞伎の世界。
中村梅玉さんの家庭も、外から見えない支えがあってこそ舞台での存在感が生まれているのだと思います。
養子に迎えた中村莟玉(まるる)が中村梅玉の後継者!
梅玉さんの養子であり、正式な後継者として知られるのが中村莟玉(なかむら かんぎょく)さんです。

画像引用元:https://hochi.news/articles/20190823-OHT1T50239.html
左・中村莟玉(なかむら かんぎょく)さん
右・中村梅玉(なかむらばいぎょく)さん
中村梅玉さんの養子・中村莟玉(なかむら かんぎょく)
本名:中村莟玉(なかむら かんぎょく) 森正 琢磨(もりまさ たくま)
生年月日:1996年9月12日 2025年11月現在 29歳
出身地:東京都
屋号:高砂屋
2002年に初舞台を踏み、2019年に正式に梅玉さんの養子となりました。
若手ながらもすでに確かな実力を持ち、「仮名手本忠臣蔵」や「勧進帳」などの古典演目でも高い評価を得ています。
梅玉さんのもとで所作、間合い、声の使い方など細やかな芸を学びながら、今では次世代の高砂屋を担う存在として期待されています。
莟玉さんの舞台には、若さだけでなく、深い理解と情緒が感じられます。
師であり父でもある梅玉さんの影響を受け、確実に進化しているのが伝わりますね。
まとめ
さて今回は、中村梅玉さんのお子さんについて紹介しました。
- 梅玉さんには長女(実子)・河村なぎささんがいる
- 息子(男子の実子)はいない
- 養子・中村莟玉さんが正式な後継者として芸を継いでいる
という構図になります。
歌舞伎の世界では、「血筋よりも芸の魂を継ぐこと」が何より重要視されます。
梅玉さんが莟玉さんを養子に迎えたのは、その才能と真摯な姿勢を信じたからこそ。
今後もこの親子二代の歩みが、歌舞伎界の未来を照らしていくこと間違いないですよね。
梅玉さんの信念と、莟玉さんの努力が重なり合う姿は本当に美しいですよね。
芸を通してつながる親子の絆はまさに歌舞伎の本質を感じます。
最後までご覧いただきありがとうございました


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